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Windows Server での仮想環境( Windows Server 2012 と SCVMM )での検証や勉強した事を書き綴る技術色の強いブログです。

単純な Web アプリケーションの展開


今回は、ローカルで作成した単純な Web アプリケーション( HTML だけで構成された単純な Web ページ。便宜上、Web アプリケーションと呼んでいます。 )
SCVMM で Web アプリケーションを展開する基本的な流れとして、以下のような手順での展開となります。

  1. WebDeploy のインストール( 初回のみ )
  2. Web アプリケーションのパッケージ化
  3. SCVMM のライブラリにインポート
  4. サービステンプレートの作成
  5. アプリケーションの構成設定
  6. OS の構成でサーバの役割をインストールする
  7. 配置先ホストの選択
  8. サービス展開の開始
  9. 展開した Web アプリケーションの確認

ざっとこんなところでしょうか。こうして見ると、結構なプロセスですが、やってみると、大したことはありませんので、安心してください。では、さっそく開始します。

WebDeploy のインストール( 初回のみ )

VMM サーバ\\MSSCVMMLibrary\ApplicationFrameworks\WebDeploy_x64_ja-JP_3.1236.1631.cr のなかにある、WebDeploy.msi をインストールします。
WebDeploy はインストール済みの Web アプリケーションの構成とコンテンツを zip 形式でパッケージ化し、そのパッケージを利用して、SCVMM や Windows Azure などへ再配置する事が可能にするツールです。

ここで注意するのは、当然ながら、展開する仮想マシンではなく、Web アプリケーションの開発環境でインストールすることを頭に入れておいてください。

WebDeploy のインストール

WebDeploy.msi をダブルクリックしてインストーラを起動します。

WebDeploy.msi をダブルクリックしてインストーラを起動

セットアップのメニューの画面で「 完全 」を選択します。

セットアップのメニューの画面で「 完全 」を選択

WebDeploy のインストールが開始されました。インストール自体はすぐに完了します。

WebDeploy のインストールが開始されました

WebDeploy のインストールが完了しました。これで、IIS から Web アプリケーションのパッケージを作成することができます。

WebDeploy のインストールが完了

これで、WebDeploy のインストールは完了です。

Web アプリケーションのパッケージ化

次に、Web アプリケーションのパッケージ化を行う必要があります。今回パッケージ化し、SCVMM で展開するのは以下の様に、HTML のみで構成された単純な Web アプリケーションです。

TML のみで構成された単純な Web アプリケーション

まず、IIS 管理コンソールを起動して、サイトのツリーメニューから、展開 → アプリケーションのエクスポートを選択します。

アプリケーションのエクスポートを選択

アプリケーションパッケージのエクスポートのウィザードが起動します。ここで、パッケージに含むファイルなどをチェックを入れて選択します。

パッケージに含むファイルなどをチェックを入れて選択

パッケージの保存先とファイル名を指定します。

パッケージの保存先とファイル名を指定

概要の画面が表示され、パッケージ化された内容が表示されます。

パッケージ化された内容が表示されます

これで、パッケージの作成が完了しました。

SCVMM のライブラリにインポート

次に、パッケージ化した Web アプリケーションを SCVMM で自動展開するために、ライブラリへインポートする必要があります。
SCVMM のコンソールを起動後、ライブラリへ移動し、上部リボンにある、物理リソースのインポートをクリックします。

物理リソースのインポートをクリック

ライブラリリソースのインポートのウインドウが起動するので、リソースの追加ボタンをクリックして、インポートする Web アプリケーションのパッケージを選択します。

物理リソースのインポートをクリック

インポートする物理リソースを選択したら、ライブラリサーバおよびインポートされるリソースの保存先を選択します。保存先は、SCVMM に登録しているライブラリサーバでなければなりません。

インポートする Web アプリケーションのパッケージを選択

インポートが完了したら、SCVMM のコンソールからライブラリサーバの内容を確認し、正しくインポートされているか確認しておきましょう。
正しくインポートされていれば、SCVMM のコンソール上に以下のように表示されます。

リソースの保存先を選択

サービステンプレートの作成

Web アプリケーションパッケージのインポートが完了したら、次は、サービステンプレートの作成を行います。サービステンプレートとは展開するサービス( アプリケーションなどのサービスを提供する仮想マシン )の構成を VM テンプレートを基にして各項目ごとの設定を保存したテンプレートの事で、このサービステンプレートを様々なシナリオごとに作成しておくことで、様々なサービスを素早く展開する事が可能となります。

SCVMM のコンソール上に以下のように表示

SCVMM のコンソールからライブラリメニューのサービステンプレートを右クリックして、サービステンプレートの作成を選択します。

サービステンプレートの作成

新しいサービステンプレートのウインドウが起動するので、展開するパターンを 4 つの中から選択します。

  • 空・・・何もない状態からテンプレートを構成する。
  • 単一マシン・・・単一コンピュータ層のパターン。単純なアプリケーションの展開や、単一ノードの展開などにしようします。
  • 2 層アプリケーション・・・フロントエンドとバックエンドという構成で Web アプリケーションのプログラム部分で構成されるフロントエンドと SQL Server などのデータベースを使用したバックエンドという役割を分散させる必要がある時に使用します。
  • 3 層アプリケーション・・・2 層アプリケーションよりも大規模なサービスを構築展開する時に使用します。

今回は、単一マシンを選択します。

パターンを選択すると、サービステンプレートデザイナーが起動するので、左ペインにある VM テンプレートを選択して、単一層のコンピュータへドラッグします。

サービステンプレートを様々なシナリオごとに作成しておくことで、様々なサービスを素早く展開する事が可能となります

次に、コンピュータ層を右クリックしてプロパティを選択します。

サービステンプレートの作成を選択

アプリケーションの構成設定

プロパティを起動すると、マシン層の構成を行う画面が表示されますので、アプリケーションプロファイルの選択画面で規定を選択します。
また、互換性のあるオペレーティングシステムにすべてチェックを入れます。

コンピュータ層を右クリックしてプロパティを選択

次に、追加タブをクリックし、スクリプトを選択します。

互換性のあるオペレーティングシステムにすべてチェック

スクリプトリソースパッケージを選択します。
ここでは、WebDeploy_x64_ja-JP_3.1236.1631.cr を選択します。

スクリプトを選択

実行可能プログラムには cmd.exe を指定し、パラメータの箇所は、以下のコマンドを入力します。

/q /c InstallWebDeploy.cmd

次に、追加タブをクリックして、Web アプリケーションを選択します。

配置する Web アプリケーションパッケージを選択します。

スクリプトを選択

配置が完了したら、任意の名前を付けます。パッケージの名前と同じでも問題ありません。
これで、展開する Web アプリケーションの配置の設定が完了です。

WebDeploy_x64_ja-JP_3.1236.1631.cr を選択

OS の構成でサーバの役割をインストールする

次に、展開する仮想マシンにインストールする役割を選択します。OS の構成画面で Web サーバの機能と、IIS 管理コンソールの機能にチェックを入れます。

パッケージの名前と同じでも問題ありません

以上で、OS の構成設定は完了し、サービステンプレートの設定も完了しました。

Web アプリケーションを選択

配置先ホストの選択

サービステンプレートの作成と設定が完了したら、サービステンプレートデザイナーの上部リボンにある展開の構成をクリックします。
サービスの展開ウインドウが起動するので、下部ペインにあるホストの箇所で配置先ホストの選択を行います。
以下の様な画像が表示され、配置先ホストを選択します。配置先ホストの選択は、☆印の評価を参考に決定してください。

Web アプリケーションの配置の設定が完了

配置先のホストを選択したら、サービスの展開ウインドウの左下部にある、すべてのプロパティの表示をクリックします。

IIS 管理コンソールの機能にチェック

プロパティの画面が起動するので、VHD の保存先を指定します。
配置先ホストのローカルパスで指定します。また、ここで仮想マシンの名前を指定しておきます。

OS の構成設定は完了し、サービステンプレートの設定も完了

次に仮想マシンの構成ファイルの保存先を選択します。

次に仮想マシンの構成ファイルの保存先

サービス展開の開始

プロパティの編集が完了したら、ウインドウを閉じて、サービスの展開ウインドウに戻ります。
そこで、上部リボンにある、サービスの展開をクリックします。

上部リボンにある、サービスの展開をクリック

サービスの展開をクリックすると自動的に展開が開始されますので、ジョブの画面で進捗状況を確認します。

ジョブの画面で進捗状況を確認

サービスインスタンスの作成が完了しました。
ジョブの画面を確認します。特にエラーも無く展開が終了しました。

特にエラーも無く展開が終了

展開した Web アプリケーションの確認

SCVMM のコンソールから VM とサービスの画面を選択し、配置先に選択したホストを選択し、展開したサービスをクリックします。展開した Web アプリケーションを確認します。

展開した Web アプリケーションを確認

次に、展開した Web アプリケーションが正しく動作しているかを確認するため、展開した仮想マシンへログオンし、IIS 管理コンソールを起動します。

IIS 管理コンソールを起動

起動したら、左ペインのメニューから、サイトのメニューを展開し、Default Web Site を右クリックして Web サイトの管理から参照を選択します。

Default Web Site を右クリックして Web サイトの管理から参照を選択

参照をクリックすると Web ブラウザが起動し、ローカルで作成したのと同じ内容の Web アプリケーションが表示されました。

Web アプリケーションが表示

以上で、Web アプリケーションの展開は完了です。SCVMM で自動展開するにはこれだけのプロセスを経て展開されます。
それぞれのシナリオに適したサービステンプレートを作成しておくことで、手間のかかる Web アプリケーションの展開を手早く行う事が出来ます。


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